熱愛系エリートに捕まりました
「このまま買います」

「ありがとうございます」


予想できていた流れとはいえ、目の前でサラッと店員さんに声をかけちゃう薬師丸さんに慌てる。


「あのっ…」


せめて半分は自分で出そうと思い、そう提案しようと口を開くと、彼の指が唇に当てられてそれ以上を紡げなくなった。


「言いたいことはわかるけどダメ。今日は俺にかっこつけさせてよ」


悪戯っぽく笑う表情に、カッと頬が熱くなる。

こんなキザな仕草もできたのね…


「後はドレスに合う靴と、ヘアメイクもお願いします。その間に俺は2階で自分用の服を選びますので」

「えっ?」

「かしこまりました。ではまずお靴を選びましょう。こちらへどうぞ」
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