熱愛系エリートに捕まりました
脱いだ服を畳んだりハンガーにかけたり、ワンピースの背中のファスナーも上げてもらって、まさに至れり尽くせり。


着替えたワンピースは、とくにキツいということもなく普通に着られた。

一点モノなので、サイズ直しもお店ですぐにできるようになっているみたいだけど、これならその必要はなさそうだわ。


店員さんが開けてくれたドアから出て、近くのソファに座って待っていた薬師丸さんと対面する。

こんなお洒落で高級なドレスを纏うのは初めてだし、目が合った途端に緊張が一気にこみ上げた。

うぅ、衣装負けしていたらどうしよう…!そもそもこれ、似合ってるの?


「…可愛いよ瞳子。うん、いいね」


立ち上がって近寄ってきた彼は、正面に立って頭から爪先まで眺めて微笑む。

その顔がやっぱり嬉しそうで、何がそこまで楽しいのかとこっちが照れて恥ずかしくなる。
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