熱愛系エリートに捕まりました
何せここに連れて来られたこと自体がサプライズでしたからね!

ドレスコードなんて生まれてこのかた経験したことがないから、ヘアメイクもどんなものかなんて想像すらつかないわ。


「そうですねー…パーティーだと華やかな感じを望まれることが多いんですが、レストランでのお食事となると…」


わたしの戸惑いを察してくれたらしきメイクさんは、背後の壁際のラックからカタログを取り出してパラパラとページをめくる。


「お客様はロングですから、こんなアレンジはいかがですか?」


様々な髪型のモデルさんたちのバストアップ写真が並ぶページを見せられ、あれこれとアイデアを出してくれる。

わたしより多少年下っぽいのに、しっかりした人なのね…


「あの、お任せします…」

「かしこまりました。ふふ、解くのが大変なセットにはしませんから!」
< 140 / 217 >

この作品をシェア

pagetop