熱愛系エリートに捕まりました
「俺は悪くないのに、一緒にいたくないって……他に好きな奴ができたのか…?」


ここでも頷いておけばよかったのに、咄嗟にぶんぶんと首を横に振ってしまった。

あぁ、バカなことをした…これじゃもう、すべてをありのままに話すしかないじゃない。


「じゃあなんでだよ!ちゃんと言ってくれ!」

「好きなんです!」


語気を強めた薬師丸さんに、堪え切れなくなってつい叫んでしまった。

悲鳴のような、掠れて擦り切れた高い声。

しん、と途端に無音になる空間が居た堪れない。


あぁ、とうとう言ってしまった。

言うつもりなかったのに。言いたくなかった、のに。

涙が溢れそうになって、両手で顔を覆う。


「…好き、なんです。薬師丸さんが…」
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