熱愛系エリートに捕まりました
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あれは3年前、今の会社に入社して4年目になった頃のことだった。

仕事に慣れて、楽しくなってきた反面、職場の人間関係が煩わしくなっていた。


いわゆるデキる人間、選りすぐりの精鋭が集められた狭き門がうちの会社だ。

だからこそ、エリートと呼ばれるに恥じない同僚たちはみんなプライドが高く、より自分が優秀であると誇示したがっている。

そのため、まるで女同士みたいにマウントを取り合い、派閥を組んで牽制し合う構図が出来上がっていた。


全員が全員そういうわけでもないのだが、大多数が堂々とバチバチしているもんだから、職場の空気はあまりよくない。

俺はそういう雰囲気に馴染めず、でも大きな声で意見できるほどの権力もなくて、巻き込まれてストレスが溜まる一方だった。


以前はジムで体を動かすのがストレス発散だったが、仕事が忙しくてそれもなかなか行けない日々。
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