熱愛系エリートに捕まりました
「ごめん…全部、俺が悪い。あの夜、瞳子を酔い潰しちゃったのがそもそもの元凶だ」

「………」

「最初からそのつもりだったわけじゃないんだ。でも、まさか瞳子と一緒に酒を飲めるなんて思わなかったから、調子に乗って引き止めて…気づいたら飲ませ過ぎてた」

「………」

「…いや、それも言い訳だな。ヤバいと思ったときにやめておけばよかったのに、このまま酔わせてそれを介抱すれば、その後の関係も築きやすいっていう悪魔の囁きに負けて…」

「………」

「マスターにも止められたのに、無理言ってホテルに連れ込んで…それでも、手は出さないつもりだったんだ。これでも」

「………」

「俺はリビングで一晩明かして、目と酔いが覚めてから改めて口説く予定だった。でも、寝室に寝かせたときに瞳子が起きて…ふにゃふにゃになりながら抱きつかれて、それが可愛過ぎて我慢できなくて」

「もっ、もういいです!」
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