熱愛系エリートに捕まりました
悩みつつも体が温まってきて、思い切って浴槽から上がった。

きっとこれも高いんだろうな、というふかふかのバスタオルで体を拭いて、もう一度バスローブを身につける。

ドライヤーで髪を乾かしてから廊下に出た。


リビングとの間にあるドアを開けてみたらトイレだったので、あの男性と顔を合わせる前に寄っておくことにした。

ちなみにここも両手を横に伸ばせるくらいには広くて、さりげなくいい匂いまでした。

なんかもう、ここまでくると感覚が麻痺してきたわ。


少しの間逡巡して躊躇ってから、覚悟を決めてリビングのドアを開けた。

正面に壁一面の大きな窓があって、差し込む日差しで明るく照らし出された部屋。

壁紙はアイボリーで、草花と思われる模様が描かれている。天井には小さなシャンデリア。

寝室にあったのと同じ、アンティークの大きなソファが2つ、壁際の大型テレビに向かう側と窓に向かう側でL字に並べられている。
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