熱愛系エリートに捕まりました
きっと本当に私服に関心が薄くて、どういう経緯で買ったかなんていちいち気にしないし、覚えてもいないんだろう。


…まぁ、それでわたしに不都合があるわけじゃないし、いいのかな。

彼が今着ている服だって、他の女性が選んだものかもしれないけど、実際かっこいいし。

彼自身は無難と評していたけど、それなりのお店で女性が選んだなら、品がよくてハズレがないのは当然だ。


そんな調子で彼の服を選びながら、わたしが気になったお店にも付き合ってもらった。

服だけじゃなく、バッグや財布、それに普段はつけない香水にもこの機会に挑戦してみようかと思った。


「わたし、田舎出身の大学デビューなので、香水ってなんかハードルが高くて。今まで手を出せなかったんですよね」

「そうだったんだ。出身どこ?ていうか、ハードルが高いって?」

「愛知の南の方です。服やメイクのことは雑誌やネットで勉強してましたけど、匂いは実際に手に取らないとわからないから…」
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