初めての甘い恋人
そんなことを考えていた今日この頃……最近は減っていたアリアへの食事の誘い。


いつもなら俺や社長がシャットアウトするけど、今回は違った。


相手が相手だから、社長から頼まれたと言っていた。落とし物拾ったくらいでお礼なんて、普通はしない。


完全にアリアだからだ…。


またかと、正直うんざりだ。アリアが困っているのもあり、俺はついていくことにした。


しかし、社長室であった男は男の俺でも認めるぐらいのいい男だった…。


しかも、アリアまで顔を赤くして見つめている。こんなこと初めてだった。


これは、一目惚れしたな…。


俺たちもとうとう姉弟離れの時がきたか…。いい機会かもしれない。


俺はこのあと予定がかるからと嘘をつき、二人で行くように仕向けた。恋愛初心者のアリアには酷かもしれないけど、これくらいしないと俺たちは前に進めないだろう。



俺も恋愛しようかな…。
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