初めての甘い恋人
私も藤堂さんに恋をしている……?そう思えば、この胸の高鳴りもなんとなく収まりがいい。


はっ!!私……初恋だっ!!


そう解釈して一人で納得していると、藤堂さんがいるのを忘れていたっ!


「あの、アリアさん……食事、行きましょうか」

「あっ!すみませんっ!!はい!」

「よかった!では、参りましょう。和食は好きですか?」

「はっ、はい!好きです!!」

和食は大好きだ。こんな見た目ということもあり、日本に住みながら日本に憧れている。和食は日本独特な細やかさや繊細さがあり、美しい。


「では、私のオススメのお店がありますので、そちらに行きましょうか」

「はい!楽しみです!!」

この、胸の高鳴りが恋だと認めたら、不思議と緊張も心地よく、すらすらと言葉が出てくる。


それから、地下の駐車場までの道のりを二人で歩いていると、あちこちから視線を感じる……。まぁ、確かにこんな身長が高い二人が歩いていると私も見てしまうかな。


にしても……見すぎじゃぁないか!!?


そんな居心地の悪い道のりをなんとか通り抜け、藤堂さんの車までやってきた。


「アリアさん、どうぞ」


助手席のドアを開けてくれる。
う~ん!!スマート!!

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