初めての甘い恋人
今悩んでも仕方ないか…。ママたちが帰ってきてから直接ハッキリ仁の事を言おう。




side 仁


アリアとの時間をなかなか会うことが出来ず、多忙な日々を過ごしていた。


アリアに一目でも会いたいと会社に顔を出したりしたが、アリアも忙しいらしく、顔を見る事も叶わなかった……


完全にアリア不足だ…

あーー。アリアに会いたい……この手で抱きしめたい……


携帯の着信でハッとする。


「はい」

「おー。仁か。彼女は会わせてくれるのか?」

「お祖父さん。私も彼女も忙しくてなかなか伺えずすみません」

「いや、いいんだが……彼女に会う前に一度私のワガママを聞いてほしくてな…」

「はい。なんでしょう?」

「会うだけでいいんじゃ。私の顔をたてると思って、最後に見合いをしてくれんか」

「いえ……私はもう…」

「わかっておる。見合い相手とどうこうなれとは言わん。ただ会うだけでよい」

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