初めての甘い恋人

ママの驚きも無理はない……


「うん……あの…」

「何で言ってくれなかったのよー！パパもママも知っていたら、ねぇ……」


そうだよね…。この場には雨宮さんもいるんだし、私がはっきりしないから……


「あの、藤堂さんといいましたか。アリアとは真剣に？」


「もちろんです」


「でも、そんな大きな会社の社長ともなると、普通の娘との結婚なんて簡単ではないでしょう…」


「私の方は大丈夫です。私の気持ちは会長である、祖父にも分かってもらっていますから。ご心配には及びません。もし、分かって貰えなくても、説得するだけですので…。私にはアリアさんしか考えられませんので」


「仁…」


「きゃーー！！アリア、おめでとう！！なんて素敵な方なのぉーー！」

「こらこら、エレナ…藤堂さん、分かりました。では、アリアのことはお任せします」


「もう！！堅苦しいのはキライよ！ほら、仁さんもご一緒にどうぞ！」