初めての甘い恋人
「アリア、俺は君をどこにも出したくない……魅力的過ぎる…。でも、今日はお祖父さんに分けてあげようかと……」

「ふふっ。分けてあげるって…。私は、心も身体もすべて仁のものよ」

「でも……初めてアリアを見掛けたとき、俺は幻でも見てるのかと思うぐらい衝撃的だったんだ…」

「ふふっ。大袈裟だよ」

「ほんとだよ。妖精かと……。そう思ったら、いつか消えてしまうんじゃないかと…アリアを知って行くうちに、君がいないこの世界は考えられなくて……」

「仁……」


仁の潤んだ瞳が私の心に突き刺さる…。


「アリア、結婚してくれ」

「っ……」

この瞬間強く抱き締められた。

……何か冷たいものが首もとに……


「え……」

「断られないように、指より先に…」


シンプルなチェーンに指輪がかかっていた。


こんなことしなくても、断らないのに……


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