蛍が浮かぶ頃 【砂糖菓子より甘い恋2】
序章
ふあり ふあり

淡い光が 宙を舞う


ゆらり ゆらり

儚い明かりが 闇を漂う


星が降ってきたみたいね、と、私が言うと

あなたはにこりと微笑んだ




―――違うよ、あれは死人の魂


報われなかった魂の、それは悲痛な叫び声

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