インスピレーション

～池内拓巳～

「えー！？おっま、えまった別れたの？
これで何人目だよ！」
腹減った。今の俺のまぢな心境。

「うるせぇよ。降られたんだからしょうがねぇだろ！あやと俺とは元々合わなかったんだよ！あ～まぢ腹へった。早く座ろうぜ？」

「冗談じゃねぇよ！拓巳が女と別れる度に毎回飲み会ひらいてやってる俺の身にもなれよ！」

海沿いのコンクリートに座ってマックを食べる。まぢうめぇ。なんでこんなにうまいんだ。ウザイ女と別れたからか？いや違う。波が空が空気が違う。今日の気分は最高だ！！

「はいはい。頼んでねぇから！まっしばらくはもぉいいわ。」

「あ？おめ、あんまフザケンナよ？またマックだしよ。まっいいわ俺のこっちだっけ？」

たけはいつもよりあまりつっこまない。

俺が女と続かないのも、毎日マックばっか食ってんのも、もぉ慣れただろう。

「野菜食え！野菜！」後ろから声が聞こえた。振り返るとたけと俺といつもつるんでる悠久だった。

「悠久よ！このバカにまた女紹介してやって！」


たけはまた余計な事をいう。