ビルに願いを。
★あとがき
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
「恋するビル小説」コンテストの舞台は、自分だけでは絶対に思い描けない華やかな設定でした。
難しい……と思いながらも、はじめてみたら本当に楽しく書けました。
お題のB.C. square TOKYOは地上55Fのタワービルなので、上がったり下がったりするエピソードが多くなりました。
上に登り舞い上がっても、杏にとっては不都合なことが起きてしまいがちなのですが。
それでもまた強く舞い上がれるように。
そんな願いをこめまして、何度でも生き返って飛び立てる不死鳥フェニックスの名を会社名につけました。
設定でIT企業に割り当てられたこの28Fはビルのちょうど真ん中あたりです。上がったり下がったりしながら、心地よい真ん中を求めているという話なのかもしれません。後付けですが。
楽しんでいただけていたら嬉しいです。
2017.1 和音
