青い花びらが落ちて

授業が終わって、次の休み時間。

なつみ 「なぁ、いつ。」

いつき 「ん。」

筆箱に机の上に散乱かていたペンを直す私は、
横目で話を聞いていた。

なつみ 「川谷ってさ、」

友里 「うんうん。なになに?」

友里は興味津々で話に入ってくる。

なつみ 「友里、川谷知ってる?」

友里 「うん、卓球部の人やろ?」

なつみ いつき 「そう。」

なつみ 「うち、思ったんやけど。つくづく川谷といつき見てたら付き合ってるみたいに見えるくない?」

いつき 「もー。何言うて...。」

友里 「見える!めっちゃ。びっくりしたもん。この前の部活前の時?やったかな。」

いつき 「そんなんあったな。」

否定の言葉を友里に遮られた。



いつき 「でも、」

なつみ 「そうやな。」

いつき 「...うん。」

友里 「え、なに?(笑)」

いつき 「彼女おるから、あの人。」

笑顔で答えてみる。


するとそれを聞いた友里は

友里 「...え?え?!」

なつみ 「パニック状態友里(笑)」

友里 「そんなん、聞いたら当たり前やん。」

椅子に座ってる私の前に友里がしゃがんで話してたけど急に立ち上がったのもパニックになったからだと思う。

なつみ 「まあな。」

いつき 「いつきさ、今更やけど、川谷の事、好きなんやな。」

なつみ 「ずっと前から知ってた(笑)」

友里 「それは私も知ってたよ。」

いつき 「え。ほんまに?」

友里 「いつ、好き!って気持ちがダダ漏れやもん。」

なつみ 「うんうん。見てて分かる。」

いつき 「そんなん、いつきいつも普通。」

友里 なつみ 「違う。」

友里 「例えば...。」

なつみ 「髪の毛変えてるとか?」

友里 「ピンクのリップ塗ってるとか?」

なつみ 「ちょっとスカートおってるとか?」

友里 「川谷を見る目とか?」

『全部、バレてた...。』

いつき 「お、お手上げです。」

なつみと友里はドヤ顔で決めてきた。

なつみ 「当たり前やん。」

友里 「いつきのこと知ってるもん。私ら。」

なつみ 「そやそや!」





友達っていいな。




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