俺様副社長のとろ甘な業務命令
「おはよう」
「あ、おはようございます。昨日は、ありがとうございました」
私を横切り会議室へと向かっていく副社長の後に続く。
「ちゃんとリセットしてきたみたいだな」
「はい、何とか」
昨日はあの後、結局シャワーだけ浴びてすぐにベッドに潜り込んだ。
でも、疲れているはずなのになかなか寝付けなかった。
きっと、神経が昂っていたんだと思う。
この、目の前にいる人のせいで。
今日も頭のてっぺんから足の先までぬかりなくきまっている副社長。
その姿に人知れずため息が漏れる。
変に意識しちゃってるのは私の方だけで、何か物凄く悔しいような気分になる。
私も私で、いい大人なのにうぶすぎる。
ちょっと触れられたくらいでいちいち反応しているからからかわれるし、面白がられるわけで……。
もっと平然と、軽く受け流すくらいにならないと。