夫の真実


毎週水曜日に、美保は、医師のカウンセリングを受ける。その後、美保の様子を診て、医師が俺にもアドバイスをくれる。

入院しているときは、寝ている美保でも会えたのだが、実家に帰ってからは、なかなか会わせてもらえない。

まあ、無理もない。

もう、あれから1ヶ月が経つ。

美保は、日常生活には、支障がなくなった。そろそろ、ホテルの仕事も再開できそうだ。

今までわかったことは、要と言う名前に拒否反応が出ること、夫の存在を認めないこと。

全て俺の責任なんだろうな。

携帯を忘れただけで、こんなことになるなんて、想像すらしなかった。

強い女性だと思っていた美保だが、俺への不信感が、彼女を弱くしているのだ。

医師から、昼間だけマンションに出入りさせてみようかと言われた。

一人では、怖いので、申し訳ないが、美保の母親にも同行してもらう。

マンションの雰囲気に慣れたら、俺との接触を試みようと言うことになった。



< 35 / 41 >

この作品をシェア

pagetop