夫の真実
毎週水曜日に、美保は、医師のカウンセリングを受ける。その後、美保の様子を診て、医師が俺にもアドバイスをくれる。
入院しているときは、寝ている美保でも会えたのだが、実家に帰ってからは、なかなか会わせてもらえない。
まあ、無理もない。
もう、あれから1ヶ月が経つ。
美保は、日常生活には、支障がなくなった。そろそろ、ホテルの仕事も再開できそうだ。
今までわかったことは、要と言う名前に拒否反応が出ること、夫の存在を認めないこと。
全て俺の責任なんだろうな。
携帯を忘れただけで、こんなことになるなんて、想像すらしなかった。
強い女性だと思っていた美保だが、俺への不信感が、彼女を弱くしているのだ。
医師から、昼間だけマンションに出入りさせてみようかと言われた。
一人では、怖いので、申し訳ないが、美保の母親にも同行してもらう。
マンションの雰囲気に慣れたら、俺との接触を試みようと言うことになった。