夫の真実
美保は、黙って涙をながしていた。気がつくと、要さんの目にも涙があふれていた。
二人で、会えなかった子どものために、涙を流した。
この時、夫婦の絆が結ばれた。本当の夫婦になることできた。
美保は、強いけど、要の支えがなければ、たちまち弱くなる。
要は、美保が思っていたよりも、ずっと誠実で頼りがいがある。
これからは、二人の足りない部分を補い合いながら、家庭を築いていけるだろう。
半年後、美保は妊娠した。
約束通り、大切に守り、臨月となった。
ラッキーなことに、休日の朝方、陣痛が始まった。要さんの車で病院へむかった。
美保は、お腹を擦りながら、
「待ってたよ、いよいよ会えるね。パパもそばにいるよ。頑張ろうね。」
と語りかける。
お腹の中で、彼は、勢いよく蹴って返事をしてくれた。
要と美保は、もちろん男の子の名前を考えていた。
