夫の真実
展示会から1週間経って、叔母からやっと連絡があった。
その1週間の長かったこと。
休日に訪ねてきた叔母は、俺と母に、彼女について話してくれた。
彼女はまだ大学生だから、俺には若すぎるのではと、今まで紹介の対象にしなかったらしい。
来年30才になる俺には、ひっきりなしに縁談が舞い込んできていた。
次男で、割りと自由にさせてもらってきたが、この辺で身を固めなくてはと、自分でも思い始めていた。
彼女の名前は、京極美保。大学4年。叔母の華の会に中学生から入会していて、もう師範の免許をもっているそうだ。
家柄が凄くて、公家の血を引き、祖父は政治家て厚生大臣、父親は、外交官でドイツ大使を勤めている。
小学生までは、両親について外国暮らしだったが、中学入学から、日本の祖父母の家で暮らすようになり、なんと、ずっと女子校。
生粋のお嬢様だ。
一企業の息子で、相手になるのだろうか?
叔母と母は、すっかり乗り気でいる。
お見合いだけでも、申し込んでみてはどうかと言うので、俺も会ってみることにした。
それが昨年の夏の終わりだった。