夫の真実
出会い
【要sights】
美保の大竹まやに対する態度に、俺は驚いた。
美保は、日頃から、事を荒立てることは皆無で、おだやかな雰囲気をもっている女性だ。
あの毅然とした揺るがない態度は、決して横柄ではなく、そして、誰もが認めるしかないと納得するそれであった。
美保の中に、あんな強さがあることを知り、俺は、改めて素晴らしい女性を妻にしたと、誇らしかった。
美保は、おとなしくて飾って置くだけの女性ではなかった。
パーティーの後、両親が、美保を見直したと絶賛していたが、これから生涯を共にするのに、心強いと感じる自分がいた。
美保を初めて見かけたのは、叔母の佐伯瞳が開いている花の展示会だ。
その日は叔母の花の展示会であったが、実は叔母の陰謀で、叔母の勧める女性と会わせられている時だった。
美保が通りかかった時、美保の着物姿の凛とした美しさに一瞬にして目を奪われた。
目の前に相手がいるにもかかわらず、俺は叔母に、今通ったのは誰か尋ねていた。
叔母は、びっくりしていたが、俺を見つめて
「後で話しましょう。」
と、相手と俺の紹介を始めたのだった。