私の彼氏は超肉食系
私の一言でレギュラーの座が取れると言ってないのがミソであるが、目を輝かしているところを見ると信じたみたい。

この場さえ乗り切ればいいよね。

「これで5対5ね。どうする? このまま続ける?」

「この卑怯者!」

ひとりの女を9人で囲いこんでイジメるのは卑怯じゃないつもりなのだろうか。

「社長! ここにいらっしゃいました!! 『西九条れいな』さん、あと10分で本番が始まりますのでご用意願います。」

そこにディレクターと社長が現われると目の前に居た5人のタレントが逃げ出した。

「何をしていたんだね。君たちは!」

それでも4人のタレントと私ひとりの構図に見えたらしく詰め寄ってくる。

彼女たちは真っ青だ。

こんなことで一星テレビの仕事を無くしたくないのだろう。
< 168 / 307 >

この作品をシェア

pagetop