私の彼氏は超肉食系
「そちらの方は?」

その日の撮影が終わり、例によって『中田』さんが迎えにくる。

「『台地マキ』さん、今度出演する映画の主演女優さんだよ。」

「イヤイヤイヤ。それは知っているよ。共演したこともあるからね。そうじゃなく、何で一緒に待っているの?」

ラッキーかな。

共演者なら、何か知っているかも。

「うん。懐かれちゃった。」

「イヤイヤイヤ。懐かれちゃった。という態勢じゃないよね。羽交い締め? 抱き寄せられてる?」

『台地マキ』さんは腰に手を回してきていて、反対側から私の顔を見つめている。

「大丈夫。一時期の『中田』さんと比べれば、かわいいものよ。」

面白がって挑発的な格好をしすぎたときがあったからね。

「お前らなあ。志保は俺の婚約者だぞ。」

「いいじゃない見るくらい。触るくらい。減るもんじゃ無し。」

「嫌。減る。俺の分が減るじゃないか。」

何か子供みたいなこと言っているよ。このひと。
< 257 / 307 >

この作品をシェア

pagetop