魅惑のプリズナー〜私は貴方に囚われた〜



あんな話を聞かされて。


止まれるはずがないでしょう?


制止を甘んじて受け入れる理由はないでしょう?


取り乱さないわけはないでしょう?



行動を起こしてどうするのか。


ただ謝るだけで済むと思っているの?


まさか!


そんなわけがないでしょう。


それを今一番理解しているのは私なのだから。



今までも散々反抗してきた。


道徳や倫理に背いてきた。


今更、他の何を気にできるというの?



「後悔しないか」と問われた。


「しない」と即断したのは私。


最後に決めたのは自分自身。


聞いてしまったからには、戻れない。


戻れるわけがない。



ここまで聞いてしまったからには、全てを明らかにしないと意味がない。



< 188 / 326 >

この作品をシェア

pagetop