気づけよ…馬鹿

宣戦布告

秀太~sid~
あいつが楽しそうに喋ってる

しかも城川と…

ジュース買いに行こうと思ったらこのざまだ…

腹立って仕方が無い
俺が一歩早かったらとか…
でもそしたら…
何か変わったのか?

バンッ

俺は壁を叩いた…

くそっ

さっき結菜笑顔で笑ってたな

あんな笑顔そんな見せねぇのに…

俺は重い足取りで部屋に戻った

湊からは『お前なんかあったか?』とか言われたが俺は何も答えられなかった。

それからご飯食って…風呂入って
もう早く今日を忘れたかった
だから寝ようと思ったのに…

あいつに声をかけられたんだ

1番会いたくねぇ城川に。

「秀太君?ちょっといい.?」
「何?」
「結菜ちゃんの事なんだけど…
俺本気になっちゃったみたい
可愛いよね…あの笑顔」

そう言いながら笑う城川

俺は殴りかかろうとした。
でも殴ったら城川の思うつぼ

「俺に言ってくる必要ねぇーんじゃねーの?」
「あれ...?秀太君も結菜ちゃんの事好きなのかな?って思って伝えたけど
そうじゃ無かったみたいだね...?」

っ…

「あんなチビで,誰でも笑顔振りまいてる奴なんて好きじゃねぇよ.
城川の勝手にすればいいだろ?
どうせただの幼馴染何だから…

っ…俺はあいつの事何とも思ってない」

本当は全て嘘。


でも俺は何も言えなかった


結菜も多分俺の事なんて何とも思ってない…

だからこの気持ちに鍵をかけようと思った

昔と同じように…避ければいい

結菜の事なんて嫌いになればっ…

「そっか…じゃ勝手にするね。
ごめんね。じゃあ」

にっこり笑って言う城川に何も言えず…俺は鍵をかけた。

さようなら…結菜。


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