神様っ!!
「一歩外へ出たら戦いが待っているんだから、そんな悠長なこと言ってられないんだからね」

「流石ぁ~狩りにいくハンターだね祐希は」

「装備は度胸と愛嬌だからね! いいと思ったらガンガン行っちゃって! 私のことは気にしなくていいから。お持ち帰りされるつもりだから、帰りは気にしないで」

 すごい気合だ。余程の優良物件がそろっている合コンらしい。

 会場はイタリアンバルで男女6人づつで両側に分かれて座ると聞いている。隣に男の人が座る訳ではなくてほっとする。まだ距離感に慣れていない。

 知り合いのつてを辿って集めてもらった男性は聞いたことのある社名ばかりの一流商社だった。そんな男性からしたら、普通レベルな会社に務めている私なんて対象外なんじゃないだろうか。

 目の前の人は人当たりもよくて、話しやすいけれど、学校のレベルとか見下されてないだろうか。

「ちゃんと飲んでます? 会費分は取らないと勿体ないですよ」
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