神様っ!!
「そんなことないよ……ずっと考えた」

 それこそ妄想や空想まで入り交じるほどのバカげた考察をした。

「それでわかった柊が大事だって」

 まともな頭で、こんなこと言えない。今までのあたしだったら、ムリ。でもお酒の力を借りてでも言わないといけないことだって。

 すうっときれいな柊の顔が近づいてきた。

「大事ってどれくらいかわかってんの? そこらの犬猫とおんなじじゃないだろうな? 」

「……ん、一番大事。今までで一番」

 顔が近くて柊の頬に手を伸ばす。すべすべして温かい。その頬に涙がつたう。

「一番てどのくらい? 」

「ずっと一緒にいたいってことだよ」

 ぎゅっと抱きしめられて柊の体温を感じる。目を閉じたら、柊の匂いがする。やっと安心できる。あたしはずっとわかってた。柊と一緒にいることはあたしが決めてそこにいたんだって。

 安心したのと眠くなったので意識が遠くなってきた。柊が話す声が遠い。
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