神様っ!!
「それで? 自慢しに来たわけ? 」

「ううん、違う。そんなもの好きがいるんだなって思った。柊以外にもあたしの世話をやいてくれる男の人っているんだなって」

 腕を組んでイライラしている柊を見ても、そこに柊がいるということが嬉しい。だって幻じゃないんだから!

 ケンカしてからずっと、どう話しかけようか考えていた柊だよ?

「それでまた俺に世話してもらおうとここまで来たわけ? 」

「ううん。通り道だから、ちょっと柊の姿でも見て帰ろうかっていうだけ。だってケンカしちゃったじゃない……」

 思い出すだけで涙があふれる。あんな酷いケンカなんてしたことなかった。柊は穏やかで、人に対してあまり怒ったりしたことがないから。

 はあっと盛大な柊のため息が聞こえる。

「どうせ幸はどうして俺があんなに怒ったのかわかってないんだろ、今だって俺がどんな気持ちでいるのかだって」
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