君の星、僕の星
さっきまで湯気のたっていた料理が、もう冷め始めているのがわかる。
でもとても言い出せなかった。


「そう考えたら子供に固執しすぎる必要も無いんじゃないか。お互いを見つめ合って、地に足のついた生活を二人で送っていく。それで充分じゃないかって思った。」

「……何よ。私さえいれば幸せって事?」


わざと冗談めかして言ったのに、


「そうだよ。」


英俊は平然と頷いた。



「こんな言い方はアレだけど……もしも俺の為だけに治療を続けているんだったら」



涙が溢れてしまわないように
必死で瞬きを我慢した。



「……ずるい」

「え?」



浮気してるくせに。
もう心は私に無いくせに。


こんな時ばっかり

こんな時ばっかり、



「英俊はずるいよ……」

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