アラサーの恋愛事情。
ふぅーん。と妙に納得したかのように見えた。

「手だけ…… ねぇ… 」

甘くて低い声が車内に響く。

彼はそう発して、なぜか車を道路脇に停めた。

ジロリと艶のある瞳が私を見ている。

「手の持ち主の、俺の事は?」

「は? 私は手が好きって言ったの」

「ふぅ〜ん。じゃあ、俺は…… 」

手が伸びてきて、ソッと顎に手をかけ親指で唇をなぞる。
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