癒し恋~優しく包まれて~
今言われたことを瞬時に想像した。昔付き合っていた二人なのだから、キスしたことはあるだろう。

だけど、過去と今は違う。

今二人が付き合って、キスやそれ以上のことをする……入江さんの唇が神原さんの唇に近付いて……いやだ、想像もしたくない。

私は両手で顔を覆った。


「柊花?」

「嫌です。神原さんだけでなく他の人にそういうことをするのは……」

「なんで?」

「だって、私を好きだと言ってくれた。だから、キスされるのも嬉しかった。それなのに、他の人にするなんてイヤ」


ゆっくりと顔から手を離して真っ直ぐと入江さんを見据えた。嬉しかったと思う理由も嫌だと思う理由も同じでただ一つだ。

偽りのないこの気持ちがあるから。


「私、入江さんが好きです」


人に告白するのは人生二度目。カズさん以外を好きになることはないと思った私は人生二度目の恋をした。

今度こそこの恋を手に入れたい。

前の恋以上に今の気持ちは強い。彼のすべてが欲しいし、今すぐとろけるキスをしたいと思う。


「まいったな、そうストレートに言われるとは……」


ビックリした様子の入江さんは、首の後ろを掻いて照れるように笑った。
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