癒し恋~優しく包まれて~
どうして?

だって、それは……あれ? どうしてだろう?

デザートフォークを手にしたけど、置き戻す。入江さんから庭へと視線を動かした。答えが庭にあるわけではない。

神原さんが内緒と意味深な言い方をしていたから、それが気になっていた。でも、どうして?

自分でも自分に問う。


「答えが出てこない?」


なかなか答えを出さない私に痺れを切らしたのか、また訊ねられる。

答えはあるはずだ。なくはない。

でも、出てこない。


「ごめんなさい。何でだかよく分からないですけど、気になってしまって……」


答えにならない答えだけど、これしか言えない。


「じゃあ、聞き方を変えるね。俺が神原と付き合うと言ったら、柊花はどう思う?」


入江さんと神原さんが付き合う?


「……それは、二人が決めたことなら……別に私は何も……」


私がどうこう言える立場ではない。気分はよくないけど、そうなったときは納得するしかない。


「本当に何も思わない? 嫌だかそんなことも? 俺が柊花にしたキスを神原にしてもいい?」

「えっ?」
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