癒し恋~優しく包まれて~
ポテトチップスという障害物が消えたから、私の唇は俊也さんの唇に触れていた。

触れているだけで済むはずはなく、咥内に舌が滑り込んでくる。俊也さんの中にあったチョコの甘さが伝わってくる。

ほんのり塩味も。

二つの味を楽しめるなんて本当に贅沢……なんて、呑気に味わっている場合ではない!

でも、離れようとしても離してもらえない。

チョコの甘さが口の中いっぱいに広がる。これぞまさに甘いキスだ。

チョコがとろけるのと同じに私もとろけそう。やっぱり彼とのキスは気持ちいい。

もう離れたくない。

もっと、もっと、とろけさせて。


「ん!……?」


俊也さんの片手は私の後頭部にあったが、もう一方の手がニットの上からではあるけど、胸に触れた。優しく動いてはいるけど、初めての感覚に私は体を揺らした。

まだキスはしたままだから、嫌だともいいとも言えずにされるがまま……。

顔だけでなく、体中が恥ずかしさで熱くなっていく。人に胸を触られるのがこんなにも恥ずかしいなんて。

嫌ではないけど、ただ恥ずかしい。
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