癒し恋~優しく包まれて~
「ね!」とにこやかな笑顔で言われて、返す言葉に詰まった。

神原さんの言い方だと、これから俊也さんと神原さんで食事でも行くことになっていて、そこに私も加わるようになったという感じだ。

ただ待っていてと言われたから待っていただけというのに、そんな笑顔を向けられても困る。


「三上さんも一緒なんですね」

「岩田くんも?」

「うん、このあと一緒にご飯食べようとなってね」


どうやら行くのはこの四人ということらしい。岩田くんもいるはら助かると思い、帰り支度を始めた。

俊也さんだけが納得してないようで「勝手なことを決めて」と神原さんを訝しげに見るが、言われた当人は何を言われても動じないようで、一人楽しそうに笑っていた。

あ、もう一人楽しそうにしている人がいた。私の隣を歩く岩田くんも「神原さんがおすすめの健康的なお店なんだって」と浮かれている。

健康的といえば、岩田くんが興味を示すとよく把握している……。

みんなに付いていく足取りが重くなる。神原さんと食事をするというだけで私のテンションはかなり下降。

何故一緒に食事をしなければならないのか理解不可能だからだ。
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