癒し恋~優しく包まれて~
そう考えるとあの日は失恋した日ではなくて、運命の日だったように思えてくる。

もうきれいな夜景を見ても切なくなることはない。心から素敵な夜景だと純粋に思える。


「なんか柊花の雰囲気、変わったよね? 付き合っている人がいるんだって?」

「変わった? そうかなー? 自分では分からないけど、お付き合いしている人、いるよ」


私たちが座っている二つ隣のテーブルに座っている俊也さんの背中を見ながら、頷いた。

カズさんの後ろ側だから、カズさんからは彼の姿は振り向かないと見えない。

私たちの会話が彼に聞こえているのか、彼がどんな表情をしているのかは分からないけど、そこにいてくれるという安心感があるから、こうやってカズさんと向き合っても不安にはならない。


「きれいというよりかわいくなったよね。がんばって大人っぽくしている柊花はもちろんきれいだったけど、今のほうが自然に見える。彼氏のおかげかな? 瑠美がね、やっと柊花が幸せになれた!って大喜びして話してきたんだよ」

「そうだったんだ。私のことでそんな喜ぶなんて恥ずかしいけど、瑠美が喜んでくれるのは嬉しい。いろいろ心配させていたから」
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