癒し恋~優しく包まれて~
2週間前……それは失恋した私が。入江さんに慰めてもらって、癒してもらった日だ。もちろん入江さんが彼氏になってもいない。

でも、長谷川さんは入江さんと私の話を信じてくれて「早く言ってくれたらいいのに」とブツブツ言いながら、入江さんとミーティングルームへ行った。

嘘をつくことになったのは少しばかり良心が痛むけど、諦めてもらえたようで良かった。

二人が出ていって、5分後に萌絵さんが戻ってきた。


「おかえりなさい。これ、長谷川さんから預かっています」

「長谷川さん、来たんだね。受け取ってくれてありがとう」

「いえ」

「そういえば、今日はすぐ帰ったの? あの人にしては珍しいわねー」


長谷川さんは来ると30分は必ずいる。萌絵さんはまだどこかにいるのかとフロア全体を見回した。


「さっき入江さんとミーティングルームに行きました」

「もしかして、また誘われた?」

「でも、入江さんが助けてくれたので大丈夫です」

「なら、良かったね」


私は頷いて、パソコンに向き合った。
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