癒し恋~優しく包まれて~
どうしたらいいかな。


「長谷川さん、来てたんですね。ミーティングルーム、空いているからちょっと打ち合わせしませんか?」

「えっ? ああ、入江さん。いや、俺今ちょっとさ、三上ちゃんと話してるから待ってくれないかな?」


誰か助けれくれないかなと周りをチラッと見るとコピー機に前にいた入江さんと目が合った。入江さんは軽く口元を緩ませて、こっちまで来た。


「うちの三上はどんなに誘っても無理ですよ」

「えっ? なんで?」

「彼氏がいるのに他の男にほいほいと付いていけないでしょ?」

「ええっ! 彼氏いないって言ってたよね?」


長谷川さんにはまず付き合っている人がいるかどうか聞かれた。嘘を言うことは出来なかったから、正直にいないと答えたのがいけなかったのか、会うたびに誘われて本当に困っていた。

だからといって、彼氏が出来たという嘘を言えずにいたのに、入江さんは簡単に嘘をつく。

驚いたのは長谷川さんだけでなくて、私もだ。


「2週間前くらいに出来たと聞いたよ。ね、三上さん」

「あ、はい。実はそうなんです。言えなくてすみません」
< 23 / 213 >

この作品をシェア

pagetop