癒し恋~優しく包まれて~
一人で解決するのは難しそう。


「で、転職されるんですか? あ、ごめんなさい。そこまで私が気にすることではないですよね」

「真面目な柊花らしい質問だね。もう少し今の職場で頑張ってみると言ってたよ。せっかく今まで築き上げてきたキャリアがもったいなくなるからね」

「そうですよね。私もそんなふうに悩めるくらいのキャリアが持てるようにがんばりたいです」


まだまだその人や入江さんや萌絵さんの足元には及ばないけど、いつか胸を張ってこの仕事に誇りを持っていると言えるようになりたい。

仕事なんてどこに勤めても同じだろうと深く考えないで就職したけど、今の職場には満足している。まだ補佐的な仕事ばかりだけど、やりがいを感じている。

だから、もっと頑張っていろんなことが出来るようになりたい。


「うん、やっぱり柊花はがんばり屋さんだね。そういえば、春の発表会の話は聞いている? プレゼン資料作りには参加してもらうからね」

「私もですか? はい、楽しみです!」

「あー、本当に真面目で素直な柊花はかわいい」


握りしめていた手は離されて、ギュッと抱き締められる。
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