空色(全242話)

茜色の空。
夕焼けが雲を金色に染める。

しまった。
少し早く起きてしまった。

いつもなら夕日が沈む頃に起きるのにな。
美香の事を気にしすぎたせいか、あまりよく眠れなかったみたい。

『5時、か』

幸成の迎えは7時。
まだ2時間もある。

支度は10分か20分でできるし、支度したら暇なだけだ。

さて、どうしようか。
そう思ってベッドを降りた時、昨晩からソファーに放りぱなしだった、携帯のランプが光ったのが目に入った。

手に取ってみると、画面はメールが入った事を知らせてくれていた。

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From:美香
subject:ぉはょ♪
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起っきろ~!!!!
早く起きすぎちゃって暇
なんだょ~↓↓

ァュも早く起きてッ
そんで遊びにきなょ☆ワラ

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なんてグッドタイミング。
監視されているのではと疑う程、私に都合のよいメールだった。

とりあえずこの髪の寝癖を何とかして、メイクも簡単にしとこうかな。

美香の家に行く途中、コンビニに行こう。

美香と食べるオヤツを買って、それから、美香と話そう。
幸成の事、ちゃんと聞こう。

どんな答えが帰ってきても構わない。

「絶対に許さない」なんて言ったけど、私は美香が嫌いでそう言ったわけじゃないもの。

今度はちゃんと笑顔で言うんだ。
「頑張って」って……
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