空色(全242話)
『アユ~、久しぶり~!』
外装はピンク一色。
中身は控えめ、ベージュが貴重。
うちとは大違いの今風の内装に、似合う美香の姿。
満面の笑みで私を迎えてくれた。
『これお土産。 一緒に食べよ』
行きに寄ったコンビニの袋を美香に渡す。
『チョコだ! あ、ポテチもあるー。 ってか超いっぱい!』
美香はお菓子が大好き。
きっと喜ぶだろうと思ったら、ついつい買い過ぎてしまった。
『アユありがとー』
ほら、やっぱり。
満面の笑みを見せてくれた。
靴を脱ぎ、部屋へお邪魔する。
可愛いヌイグルミや雑貨が、私を出迎えてくれた。
『アユ、紅茶でいいよねー?』
『うん。 ありがとう』
同じ間取りで何故、こうも違うんだ?
美香の部屋はいつも可愛くて甘い香りがする。
美香のマネしてヌイグルミを置いてみたけど、私の部屋にはどうも似合わない。
美香の家に遊びにくる度に、引っ越したい衝動にかられるんだ。
温かい紅茶を飲みお菓子を食べ、私も美香も足を伸ばしてくつろいだ。
なーんか居心地いいんだよね、ここ。
『あんさー、アユ』
と、そんな中、美香が浮かない顔で切り出した。
『メール、びっくりしたでしょ?』
やっぱり幸成の事か。
『ちょっとね? でも幸成に聞いたから、大体の事はわかってるよ』
だから今日は何を言われても驚かない。
ちゃんと最後まで、美香の話を聞くって決めてきたんだ。
『聞いたんだ…… 私、幸成くんの事勘違いしてて馬鹿な事しちゃったの』
美香は膝を抱え、顔を埋めて丸くなる。
こうして見ると美香も意外と小さいんだなぁ。
私とあまり変わらないかも。
って、サイズはどうでもいいか。
『笑わないで聞いてくれる?』
1人で突っ込んでいた私の顔を上目づかいで見ると、美香は呟いた。
『あのね、おとつい……