恋人は魔王様
「はぁい、可愛い彼女☆
 また、会ったね」

笑麗奈の家からの帰り道、私は一昨日と全く同じ場所であの執事に出逢った。

「……………」

私は無言のまま傍を通り過ぎる。

「ちょっと待ってよ、待ってってば。
 サオトメユリア様っ」

・・・・・・。

ふぅ。

よりによってそのこっぱずかしいフルネームをこんな街中で呼ぶなんて!!
しかも「様」付!
私は立ち止まって彼を睨みつけた。

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