恋人は魔王様
「未来の王妃はユリアだ」
キョウは宣言し、私をエスコートして螺旋階段を上がっていく。
相変わらず、私の意志や都合はお構い無しって感じでどんどんことが進んで行く。
「へえ。面白いことをおっしゃるのね。
貴国の陛下はそれで納得なさるかしら?」
マリアが美しい唇を歪めて笑う。
青い瞳が妖しく煌めく。
「あの、お二人とても素敵だし、私なんかより」
ずっとお似合いです、と言おうとしたのだが、途中でとても怖い顔で睨まれ黙らされた。
いや、だって魔界に揃っていらっしゃる美男美女で結婚されたら良いと思うの。
私は人間界の生物ですし。
ねえ、全体的にまあるく収まると思いませんか?
……っていうか、頼むから気付いてっ!
キョウは宣言し、私をエスコートして螺旋階段を上がっていく。
相変わらず、私の意志や都合はお構い無しって感じでどんどんことが進んで行く。
「へえ。面白いことをおっしゃるのね。
貴国の陛下はそれで納得なさるかしら?」
マリアが美しい唇を歪めて笑う。
青い瞳が妖しく煌めく。
「あの、お二人とても素敵だし、私なんかより」
ずっとお似合いです、と言おうとしたのだが、途中でとても怖い顔で睨まれ黙らされた。
いや、だって魔界に揃っていらっしゃる美男美女で結婚されたら良いと思うの。
私は人間界の生物ですし。
ねえ、全体的にまあるく収まると思いませんか?
……っていうか、頼むから気付いてっ!