この恋が罪だとしても



***


どれくらいの時間、眠ってしまったんだろう。

頭を撫でられる感触に、ゆっくりと意識が浮上してくる。


「……んう……」


誰だろう……八雲?

まだ眠気の醒めない頭であれこれと考えていると……。


「お前は、眠ってねーと逃げちまうよな……」


……え……?

聞こえてきた声に、一気に眠気が醒める。

なのに、閉じている目を開けられなかった。


「また、一人で泣いてたのか……?」


泉くんの細くて長い指が、目尻に溜まった私の涙を拭った。


どうして……?

どうしてここに、泉くんがいるんだろう。

私は、まだ夢を見ている……?




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