過去ポスト
告白
誰かがあたしを呼んでいる声が聞こえて来た。


だけど辺りは真っ暗でなにも見えない。


ここはどこだろう?


声はどこからしているんだろう?


懐かしくて、とても大切な声……。


「サユ!!」


ハッと目を開けると真っ白な天井が見えた。


眩しさに瞼を細めると、視界の中に見知った顔が現れた。


サオお姉ちゃんだ。


サオお姉ちゃんはなにやらすごく混乱していて、目には涙が浮かんでいる。


どうして泣いてるの?


そう聞こうと思って口を開いたけれど、声がうまく出て来なかった。


「サユちゃん? なに?」


そう聞いて来たのは友太さんだった。


なぜだか友太さんの目にも涙が見える。


それだけじゃない。


あたしの周りにはお母さんとお父さんまでいる。
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