好きな人は幼馴染み
4





「亜子ちゃん…大丈夫??
亜子ちゃんは長瀬が好きなの?」


教室に入るなり、私を心配そうに
覗き込むマコトくん。


やっぱりバレてた?
てことは、みんなにもバレてる??


私は途端に心配になり
マコトくんの制服の裾を掴んで


「わかる?
私誰にも言ってないのに…
わかるってことはみんなにも
バレてる??」



「ちょ ちょ ちょっと亜子ちゃん
それ可愛すぎるからやめて!!」



「えっ?!何が?
なっちゃんじゃあるまいし…」



「確かに竹下さんは美人だけど
亜子ちゃんだって凄くかわいいよ?
俺にとっては亜子ちゃんの方が
とびっきりかわいいよ?
安心して、俺以外にはバレてないから」



もう、マコトくんは!
そういう恥ずかしい事も平気で言うから
顔がカーッと熱くなっちゃう!



もう、モテる男は言う事も違うね〜



でも、良かった。
マコトくんが人一倍感の良い人だった
だけで、他の人にはバレてない…


心底ホッとした私は
ふぅっとため息を1つ漏らすと


「はぁ、良かった…」


と、ホッと胸を撫で下ろした。


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