好きな人は幼馴染み
マコトくんはニコニコしながら


「そっかぁ、亜子ちゃんは長瀬が好きなんだね……
長瀬とはたまに楽しそうに話してるよね??仲良いんだね…
って、もしや、付き合ってる??」



「私とエイちゃんは幼馴染みだよ?
家がお隣さんで仲良いけど、そういうのじゃないよ?」



「じゃあ、竹下さんと長瀬が付き合ってるって噂あるけど…本当??
あああっ!
辛かったら話さなくていいよ?」



地雷踏んじゃった!!的な顔で
マコトくんがオロオロし始めた



「ふふふ(笑)
マコトくん、ありがとう。優しいね。
でも私は大丈夫だよ?
もうすぐ噂は現実に
なるんじゃないかな!
2人は…その、内緒だけど……
両想いだから」


はぁ、自分の傷口に塩を塗り込むような
話をしてしまった…


でも、まぁ本当の事だから受け入れなくっちゃ!


マコトくんが心配そうな顔つきに
なって私を見つめたので


慌てて笑顔を貼り付けると


「マコトくんありがとね!
私は大丈夫だよ?私は2人とも大好きだから、2人が上手くいってくれる事は嬉しいんだよ?」


その言葉で更にマコトくんは
顔を曇らせると


「大丈夫なわけないっ!!」


と、ちょっと大きな声で言うと
私の腕を掴んで教室を飛び出した。









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