好きな人は幼馴染み
「これ持って先に英輔の家に行って
気持ち伝えておいで…
ほら、私って無駄にモテるじゃない?
だから大事な荷物はきちんと管理しとかないと荒らされる事があるから……
持ち歩いてたの。
ホラ、アコ手を出して。
少しの間、2人きりにしてあげる…」


と、言って優しく微笑むと
私にエイちゃんへのプレゼントを
持たせたなっちゃん。


その笑顔は今までで一番優しくて
今までで一番綺麗で
エイちゃんの笑顔と少しだけ似ていた。


「……なっちゃん、いいの?」


「うん、そのかいし
きちんと告白する事!
やっぱヤメた!はナシだからね」


「うん、わかった…
なっちゃん、私に時間をくれて
ありがと。」



「少しだけだからねっ!
あんまり時間押すと、今日の計画が
実行出来ないんだからね!わかった?」


昨日2人でたてた
エイちゃんBDで爆笑させる作戦。


エイちゃん声あげて笑う事
滅多に無いから2人で建てた作戦。


それから、私たちは昼休みを
めいいっぱい使って
誕生日会の打ち合わせをして
それぞれの教室へと別れた。



なっちゃん、大好き……
なっちゃん、エイちゃんとお幸せにね!
なっちゃん、ありがとう!!







アコ、フられた事正直に話さなくて
ごめんね…


これくらいの意地悪許してよね!


私が悪いのに
大きな優しさで包んでくれるアコが大好きだよ。




アコだから、英輔の事
諦めてあげる。



< 30 / 38 >

この作品をシェア

pagetop