好きな人は幼馴染み
9
授業が終わり、ドキドキを抑えながら
大急ぎで帰宅した私。


毎年、個人的に手作りの物をプレゼントしてたんだけど
(簡単にできるものね!あまり手が込んでると気持ちに気付かれたら困ると思って…)
最後の仕上げが残ってた。


それに、私から個人的にプレゼントできるのは今日が最後だから


簡単でも想いをこめて
丁寧に仕上げる!


エイちゃんの誕生日石のターコイズで
作ったお守り兼ストラップ。


あまり可愛くなりすぎないように
エイちゃんのイメージを考えて
シンプルなデザイン。


「よしっ!できた!!
ママ〜!エイちゃん家行ってくるね!」


「はい、英輔くんにおめでとうって
言っといて!」


「うん、いってきます!!」


私は高まる胸を必死に抑えて
すぐ隣のエイちゃん家へ向かった。


インターホンを鳴らそうとしたら
エイちゃんママがバックを抱えて
出てきた。


「あら、アコちゃんいらっしゃい〜!
買い物行ってくるからゆっくりしてて…
英輔はもう帰ってるわよ!」


「お邪魔します!
後で、ご飯の準備手伝いますね〜!」


「あら、ありがとぉ〜!嬉しい!
はぁ、いいなぁ〜
真紀ちゃんは(私のママ)
女の子はいいはね〜!」


と、言いながらエイちゃんママは
私を部屋に通すと買い物へ出かけて行った。





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