好きな人は幼馴染み
リビングを抜けて
エイちゃんの部屋の前でノックをしたけど応答が無いので


ゆっくり部屋を開けると


エイちゃんはベッドに横になって
スヤスヤと眠っていた。


起こさないように足音を立てずに
ゆっくり近付いて


エイちゃんの寝てるベッドにゆっくり腰をかけた。


「…エイちゃん??」


小さな声でエイちゃんを呼んでみたけど
起きる気配がない。


身構えて来ただけに
力が抜けて少しだけ大胆になる。


よしっ!寝てるエイちゃんを使って
練習だ!


私はベッドの周りをウロウロしてみる。
よしっ!起きないね!


「…うーーん、でもなんて言おう。
好きです。いや、シンプルすぎだよね。
はぁ、本当にエイちゃんって
起きてても寝ててもカッコいいから
やっぱ緊張するな〜
ずっとあなたが好きでした…
いや、これはちょっと重たいよね。
なっちゃんの事もあるし、エイちゃんが
気にするような言い方したら迷惑だもんな〜!2人にはこれから仲良くして貰いたいから変に気を遣わせる言い方は良くないよね。」



「エイちゃん、好き…」



「…俺も」



「ギャーーー!!
エイちゃん!!?
えっ?!なんで?!
いつから起きてるの??」



「かあさんと話してる時から…」



「えええーー!
じゃあ じゃあ じゃあ!!!
……今の全部」



「…うん、聞いてた」



「いやーーー!!!
どうして!
起きてるなら教えてよ!」



「…だって亜子が可愛いから」


もうっ!


私は頬を膨らませて
エイちゃんを見ると
エイちゃんはベッドから起き上がると
腰をかけて



「…ねぇ、今の本当??」



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